ストレスに弱い人の特徴を解説!耐性を高める方法と組織づくりのコツ

離職ストレスチェックワーク・エンゲージメント

「ストレスに弱いために仕事や人間関係がつらい」
「ストレス耐性の低い部下とどう接すべきかわからない」

仕事や人間関係におけるストレスを完全に避けることはできません。ストレス耐性が低いゆえに、日々の生活に困難を感じる人は決して少なくないでしょう。

昨今は採用時にストレス耐性の項目を重要視する企業も増えています。過労や労災の認定件数も増加していることから、ストレスに弱い人であっても働きやすい職場の実現が求められているのです。

今回の記事では、ストレスに弱い人の特徴を解説した上で、ストレス耐性を高める方法をお伝えします。また、ストレスに弱いメンバーと一緒に働くコツも紹介するので、日々の仕事と人間関係の参考にしてください。

本記事のサマリー

  • 1人あたりに求められる仕事量の増加により、採用時にストレス耐性が重要視されるようになった
  • ストレスに弱い人の特徴は4つ。(①真面目すぎる、②逃げ癖がある、③神経質、④趣味がない)
  • ストレス耐性を高める方法は3つ。(①十分な睡眠、②適度な運動、③ストレスの解消方法を見つける)
  • 客観的な分析で過度のストレスを避けられる
  • ストレス耐性の低いメンバーと働くコツは3つ。(①ノルマのない業務を任せる、②褒める、③失敗時に人間性を否定しない)
  • メンバーのストレス状態を把握して、職場環境の改善を図る必要がある

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採用時にストレス耐性が重要視される理由

はじめに企業が人材を採用する際にストレス耐性が重要視されるようになった理由から確認していきましょう。企業はストレス耐性の高い人材を求めますが、「ストレス耐性の高い人物=優秀な人物」というわけではありません。

当然ですが、ストレス耐性の低い人の中にも業務において優秀な成果を出す人物がいます。そのため重要なのは、企業がストレス耐性の高い人物を求める理由、ストレスに弱い人の特徴を共に把握して、多様な人材が活躍できる組織を作ることです。

労働人口の減少による業務量の増加

企業がストレス耐性の高い人物を求める1つ目の理由は、労働人口の減少により労働者1人あたりに任せられる仕事量が増えているためです。かつては複数の労働者で分担していた仕事を、現代では1人の労働者が担当するケースが多いのです。

これにはIT技術の発達も関係しています。ITの力で業務が効率化され、やはり1人で担当する業務範囲が広がったのです。このように業務範囲が広がると、自分に不向きな作業を担当する機会も増え、時間あたりに処理すべきタスクも増えます

今後、労働人口がさらに減少するにしたがって、こうした傾向はより強くなる恐れがあります。そのためストレス耐性が重要視されるのです。

過労や労災の認定件数の増加

昨今は過労や労災が認定される件数も増えています。労働者を守る環境が構築されてきていると評価できますが、一方で企業としては労働者の過労や労災に神経質になる側面もあります。

通常の範囲の業務を任せても過労になってしまう人物よりは、高いストレス耐性を有し、通常の範囲の業務を任せることの心配のない人材を企業が求めるのは仕方ないでしょう。

ただし前述した通り、これからの企業はストレスに弱い人材も含めて多様な人物が活躍できる組織を作る必要があります。そのためやみくもにストレス耐性の高い人材を求めるのではなく、まずはストレスに弱い人の特徴を知ることから始めましょう。

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ストレスに弱い人が持つ4つの特徴

ストレス耐性は一見して見抜けるものではありません。また、ストレス耐性の全てが先天的に決まるわけもないと言われています。特に現代の若者は、成長の過程で縦の人間関係を経験する機会が少ないため、業務における上司との関係に強いストレスを感じる傾向も指摘されています。

ストレス耐性に弱いかどうかを見分けるためには、以下に紹介する4つの特徴を確認してください。

真面目すぎる

ストレス耐性の弱い人の1つ目の特徴は真面目すぎる点です。例えば、同僚の業務まで抱え込んでしまったり、細部にわたるまで手を抜かずに徹底しなければ気が済まなかったりする人はストレスに弱くなる傾向があります。

そもそも仕事の全てが自分の思い通りにいくことは稀です。そのためイレギュラーな事態が起きた際に柔軟な対応ができたり、業務の途中であっても上司の報告・相談できたりするようなスキルが求められます。

逃げ癖がある

ストレスに弱い人には逃げ癖があるケースも少なくありません。業務途中で自分の想定通りにいかないことがあると、その時点で大きなストレスを感じ、業務を最後までこなせなくなってしまうのです。結果、中途半端な状態で仕事や物事を止めたいと感じてしまいます。

これは人間関係についても同様で、トラブルがあると関係の修正を試みずに相手を疎遠にしたり、自ら退職したりするケースがあります。多くの場合は、不真面目ゆえに逃げるのではなく、自分が抱えるストレスに耐えきれずに逃げざるを得ない状態になるのです。

そして逃げた事実についてさらに自分を攻める場合もあります。自分に逃げ癖があったり、部下にそうした傾向が見られたりする場合は、「無責任」の一言で片付けずにストレスコントロールから改善を図りましょう。

神経質

物事を深刻に捉える傾向もストレスに弱い人の特徴です。業務のミスや顧客からのクレームを、何日も引きずり、考え続けるようなタイプを指します。そして悩み続ける事実にもストレスを感じます。失敗について考え続けるあまりプライベートな時間も楽しめなくなる悪循環を生みます。

神経質な人物は人間関係に対する恐れも大きくなる傾向があります。自分の一言で相手を怒らせてしまったのではないかと必要以上に考え込んでしまい、それが円滑なコミュニケーションを妨げる場合もあるのです。こうした傾向自体を変えるのは決して簡単ではありませんが、自分の些細な言動の影響はそれほど大きくないと知っていくとストレスは軽減できるはずです。

趣味がない

ストレスに弱い人には、趣味がないという特徴もあります。プライベートな時間に楽しむ趣味は、ストレス解消の効果を持つ場合も多いですが、それがないためにストレスを溜め込んでしまうのです。

中には、昔は趣味があったものの日々の忙しさで趣味に使う時間と体力がなくなったというケースもあります。ストレス耐性を高める方法でも後述しますが、趣味などにより日々のストレスを定期的に解消するのは重要です。趣味を失ってしまった人は、プライベートの時間を確保して自身が楽しめる物事に時間とお金を使ってみましょう。

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ストレス耐性を高める3つの方法

ストレスに弱い人の特徴を把握したところで、続いてはストレス耐性を高める方法を確認しましょう。ストレス耐性は完全に先天的なものではないため、日々の行動により向上させることができます。

ストレスの弱さで生活と仕事に困難を感じている場合は、以下の行動を意識的に試していきましょう。

十分な睡眠をとる

ストレス耐性を高めるためには、身体の状態を整える必要があります。そもそも身体が不調であれば、些細なことでストレスが蓄積されるためです。そのため十分な睡眠の確保は非常に重要です。必要な睡眠時間は人によりけりですが、まずは6〜7時間の睡眠を確保していきましょう。日々の睡眠時間が6時間に満たない場合は、生活スタイルを変える必要があります。

業務ストレスが多い環境では、寝る前に自分の時間を確保しようと躍起になって寝る時間が遅くなり、睡眠時間が4〜5時間になってしまうケースもあります。これは悪循環を生むので、まずは十分な睡眠時間の確保から生活を変えていきましょう。

適度な運動をする

睡眠と同様に適度な運動もストレス耐性を高めると言われています。強度の高い運動は必ずしも必要ではないため、生活の中に軽いジョギングやウォーキングの習慣を取り入れていきましょう。

特に頭の中で過去の失敗や業務について考え続けているような場合は、軽い運動により思考がリフレッシュされて、新しいアイディアも期待できます。

ストレス解消方法を見つける

ストレスに弱い人の特徴のところで趣味がないことに触れましたが、日々のストレスを定期的に解消する手段を用意することでもストレス耐性を高められます。十分な睡眠と適度な運動の習慣を確保した上で、さらに自分なりのストレス解消方法をもっておくのがおすすめです。

ストレス解消方法は、毎日楽しめるものでも、週末にまとまった時間をとって楽しめるものでも良いでしょう。大切なのは自分の傾向に合わせてストレス解消方法を用意することです。

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ストレスを客観的に分析してみよう

ここまでの内容で、ストレスに弱い人の特徴とストレス耐性を高める方法についてイメージができたでしょうか。どのような物事にストレスを感じるかは人それぞれなので、自身が感じるストレスを客観的に分析することも有意義です。ストレスを客観的に分析できると、自身の傾向や対処法も見えてきます。

ここではストレスを客観的に分析するコツを解説します。

ストレスの原因を把握

ストレスを客観的に分析する第一歩は、原因の把握です。業務のどのような点にストレスを感じるかは人により異なります。多くの場合、次に挙げる点でのストレスが多いでしょう。

●上司との関係
●同僚との関係
●顧客との関係
●業務量の多さ
●業務の難しさ

ストレスの原因となる出来事(ストレッサー)は3つに大別できます。自分がストレスを感じる原因の傾向を把握しておきましょう。 ▶参考記事:ストレスの原因とその対処方法をチェック

原因を分析した後は、ストレスを感じた際にどのような反応が起こるかも確認していきます。怒りの感情が起こるのか、逃げる気持ちが湧くのか、ストレスに対する反応も人により異なります。

コントロールできるものとできないものに分ける

ストレスの原因とストレスに対する反応を客観的に分析した後は、それらをコントロールできるものとできないものに分けていきます。一般的に、自分の考えや反応は一定程度コントロールしやすくなります。一方で、他者や環境自体に原因がある場合はコントロールしにくくなるでしょう。

そしてコントロールできるものについては対策を考えていきましょう。複雑な業務を任されて頭が混乱することにストレスを感じる場合は、タスクをノートに書き出して整理することでストレスを軽減できるかもしれません。通勤電車の混雑にストレスを感じる場合は、住む場所を変えるのも一つの手段です。

またコントロールできないものについても、コントロールできないと理解するだけでストレスが軽減されるケースもあります。上司の性格は変えられませんが、「世の中には多様な人がいて、それはどうすることもできない」と思えるとストレスの原因にとらわれた状態から脱せる可能性があるのです。

前向きに評価してみる

ストレスの原因を把握し、コントロールできるものとできないものに分けた後は、困難を前向きに評価することを試してみましょう。例えば、性格の合わない上司と一緒に働かなければならない場合は、「これまで合わなかった人とコミュニケーションをとり、人脈を広げるチャンス」だと考えるようにします。

業務量が多い場合は、「膨大な業務を効率良くこなす新しい仕組みを見つける必要がある」のように考えてみます。考え方を前向きにするだけで、新しいアイディアや解決方法が見つかる場合もあります。

ストレスの原因を後ろ向きにとらえ続けると負の感情ばかりが先走ってしまうので、どんな原因でも一度前向きにとらえてみるのがおすすめです。

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ストレスに弱い人材と働く3つのコツ

ストレスに強い人もいればストレスに弱い人もいます。こればかりは変えることができません。そのため企業としては、ストレスに弱い人も含めて多様な人材が活躍できる組織を作らなければなりません

以下ではストレスに弱い人材と一緒に働くコツを紹介します。業務上の能力はストレス耐性が全てではありません。ストレスに弱いとしても他の点で業務スキルがあるのであれば、それを活かすのが企業にとってもプラスになります。

ノルマのない業務を任せる

ストレスに弱い人はノルマのある営業職よりも事務職が合うケースがあります。ノルマの未達成により過度の自分を責めてしまう場合はなおさらです。そのためストレスに弱い人については、本人の適性を見極めて、適した職種で活躍してもらえると理想でしょう。

しかし配置転換は簡単ではない場合もあります。そのような場合は、ノルマを軽くしたり、KPIを設定するポイントを変えたりして対応するのがおすすめです。いずれにしても過度のストレスを与え続けると離職リスクに繋がるため、企業として可能な範囲で対処していきましょう。

褒める

ストレスに弱い人の中には真面目すぎるがゆえに仕事を完璧にこなさない限り自分を責め続けるタイプがいます。こうした人に対しては、シンプルに成果を褒めるのがおすすめです。特に上司と部下の関係の場合は褒めやすいため試してみてください。

褒める場合は次の2点を意識します。

●仕事の過程における具体的なポイントを褒める
●当たり前のルーチンワークを褒める

このようにして必ずしも仕事を完璧にこなしていない状態でも評価されるケースがあると伝えていきます。また仕事の成果とは別のルーチンワークに言及して褒めるのも効果的です。このようにして具体的に褒められると、ストレスに弱い人の考え方が少しずつ変わる可能性があります。

失敗時に人間性を否定しない

仕事にヒューマンエラーはつきものであり、誰しもミスをします。しかし失敗があった際に、本人の人間性を否定するような言動をとるのは避けてください。部下の失敗があった場合は、次の2点を意識して改善を促します。

●人間性の非難ではなく、事実の指摘
●次回から失敗を避ける対策を一緒に考える

こうした対応は本人との間に信頼関係を構築することにも繋がります。そして感情的になって本人の人間性を非難する状況よりも企業にとって有益です。ストレスに弱いことを単なるマイナスポイントとして理解するにとどめず、接し方を工夫して誰もが活躍できる組織を作りましょう。

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チームメンバーのストレス状態を常に把握しよう

ストレスに弱い人と一緒に働くコツを紹介しましたが、中には部下や同僚がストレスを感じているかどうかを把握できていない場合もあるでしょう。特に完璧主義な人はストレスの蓄積を周囲に伝えることを良しとしない場合もあります。

上司やリーダーとして成果を出していくためには、部下や同僚のストレス管理も重要な業務です。そのため定期的な1on1ミーティングを用いてコミュニケーションをとっていきましょう。その中で部下や同僚がどのような点にストレスを感じるのかを把握し、ストレスを溜め込まない方法やコツについて話し合う機会を作ります。このように部下や同僚のストレスを把握すると、厚生労働省の定めるストレスチェック制度への対処にも繋がります。
▶︎参考記事:ストレスチェックとは?厚生労働省の定める制度や実施の流れを解説!

また1on1ミーティングは、部下や同僚がストレスを1人で抱え込む状況を回避する効果も期待できます。他の人物の視点があることで、本人では気づかなかったストレス解消のコツを見つけられる可能性も高まるでしょう。

労働人口の減少するこれからの時代は離職リスクを小さくしながら多様な人材で成果を出す組織が求められます。ストレス耐性の低さのみで人材を評価せず、誰もが心地よく働ける組織を目指しましょう。

まとめ

今回の記事ではストレス耐性の弱い人の特徴について紹介しました。真面目すぎたり神経質すぎたりする人は自分を追い込む傾向があり、趣味がないとストレスは蓄積されやすくなります。

しかし十分な睡眠と適度な運動により体調を整えて、自分に合ったストレス解消方法を持っておくとストレス耐性を高められます。またストレスの原因を分析し、コントロールできるものとできないものに分けるアプローチも効果的です。

企業として今後は多様な人材が活躍できる組織づくりのためにはストレスに弱い人と上手く働ける環境の構築も重要です。コミュニケーション通して信頼関係を築きながら、失敗時に人間性を否定せずにフォローできると理想でしょう。

ストレス耐性は採用時に重視される項目ですが、それだけが業務スキルではありません。多くの人が自身の持つ長所を活かして働ける環境を目指して、改善できるところから着手してみてください

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