リモートワークが本格的に始まり、しばらく運用している中で課題が表面化している会社は多いのではないでしょうか?中でも、チームワークを成り立たせる上で必要不可欠なコミュニケーションについては、チームメンバー同士が顔を合わせることが少なくなったことにより、業務の質・効率に大きな影響を与えているのではないでしょうか? その解決策の一つとしてコミュニケーションツールのSlackの導入が考えられると思います。 Slackは業務のやりとりを簡単にし、情報を集約させることができるためメールに替わるコミュニケーションツールとして多くの職場で使われ始めています。
そんなSlackではコミュニケーションのデータを分析することができることを知っていましたか?
本記事では、Slackの特徴や分析方法、おすすめの分析ツールなどをお伝えします。
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【主なトピック】
【こんな方におすすめ】
ここではSlackのメイン機能やメールとの違い、類似サービスについて解説していきます。
Slackワークスペースに参加しているユーザーは、チャンネルと呼ばれるメッセージ、ツール、ファイルを 1 か所にまとめてチームで共有できる場所に参加します。そこではメンションを通して必要な人への伝達が出来ます。メンション機能のおかげであだ名や氏名を通じた指定をすることが可能になり、手入力で誤送信するリスクがあるメールよりもコミュニケーションが安易に取れます。
Slackでは、メーリングリストとは異なり、チャンネル別で必要な情報にアクセスすることが出来ます。例えば、雑談と業務でチャンネルを分けることで、目的ごとに情報を集約・検索しやすくなります。
Slackでいうチャットとメールでは「コミュニケーションフォーマット」が異なります。「お世話になっております」や「お疲れさまです」などの挨拶や署名を始めとする慣習の情報が多いメールに対して、要件のみを伝えることができるのがSlack の利点です。
これによりコミュニケーションが短い分量で多くの回数で交わされることとなり、メールと比べて普段の会話と近いような感覚を受けるでしょう。
また、宛先の指定と確認方法も大きな違いです。Slackは前述したメンション機能を通じて、認証が完了したユーザーに氏名を指名します。対して、メールは先方に届くまでアドレスの正誤が分かりません。
他にもよく使われている代表的なツールは、Microsoft Teams(マイクロソフトチームス)やLINE WORKS(ラインワークス)、Chatwork(チャットワーク)などが挙げられます。
それぞれ機能によって違いがあるので社内の相性と見極めてツールを選択するといいでしょう。
ここでは企業風土から従業員や組織のコンディションまで様々なことを把握することが出来るでしょう。職場のコミュニケーションデータから分かる4つの事例をご紹介します。
よく利用される「スタンプ」が企業の文化をあらわしている場合もあります。
コミュニケーションが円滑であるか、誰と会話量が多いかなどのデータを分析することで職場の人間関係を可視化することが出来ます。
一度に多くの人をみる管理者層は現場の人間関係を把握することが難しいため、データを通じた可視化は必要だと考えられます。具体的な例でいうと、人間関係の可視化のおかげで本来は一定の会話量が必要な新人同士の関係のあり方を見つめ直すきっかけにもなります。
他にも、感謝されている人も可視化することができます。例えば「ありがとう」のスタンプやテキスト上で感謝の意は集計しランキング化することが出来ます。これをすることにより周りのためになることをしている人を可視化することができます。ただ、「ありがとう」を多用する人は周りに気を遣いすぎる傾向が見出せる場合もあるので意外なインサイトも見えてきます。
出勤・退勤のタイミングだけでなく、実際の労働は散発的に行われています。例えば、急な対応が多かったり業務負荷が高いことは、Slack上の深夜のアクティブデータに現れることがあります。
ある従業員の深夜労働が続いていることが把握できれば、業務量の調整などを検討することができるでしょう。また、極端に勤務時間が減ることも仕事への意義実感が下がっていたり、プライベートで課題を抱えている予兆です。
このような本人がアラートが出しづらい場面でこそ、客観的にデータを分析して解決策を練ることができるでしょう。
チーム毎のコミュニケーションデータから稼働具合を測ることも出来ます。
例えば部署横断のプロジェクトにおいて、特定の人物がコミュニケーションハブになってしまっている場合などもデータ分析から仮説を立て、業務調整など具体的な施策に活用することもできるでしょう。
組織単位での定量的な評価を通じて、プロジェクト管理者層の負担を減らしたり従業員が働きやすくなる組織を検討することができます。
組織コミュニケーション活性化について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ここまでSlackのコミュニケーションデータを分析することでわかることをみてきました。それでは、具体的にどのようにデータを分析すればいいのでしょうか?
簡易的にデータを分析するには、Slackアナリティクスダッシュボード が適しています。Slackのアナリティクス機能では、アクティブなユーザーが多いチャンネルや利用頻度の高いチャンネルなどを可視化できます。
Slackのアナリティクス機能を使用すると1週間単位でSlackのワークスペースで活動をしたユーザーの数が分かります。前月との比較などの前後比も可能です。
また、パブリックチャンネルの件数も同様に【概要】から把握することが出来ます。
他にもワークスペースに登録している人数ではなく、アクションを行ったメンバー数を把握することで、実質的な人数感を掴むことも出来ます。
Slackのアナリティクス機能では日別・週別に投稿されたメッセージとファイル数の推移を確認できます。
これにより組織でのコミュニケーション総量が時系列で分かります。プロジェクトが増加したりリモートワークなどオンラインコミュニケーションが増える状況では、全体的な投稿量が増える傾向があります。組織の活性度を評価する目的で活用することが良いでしょう。
他にも、各メンバーのメッセージ送信数が定量的にわかります。
発言の数が多いメンバーをバイネームで把握できるためコミュニケーションのハブとなるメンバーや、業務をする上で相談を多く受ける役職に就いているメンバーが分かります。メンバー毎の投稿数に大きな差があると、特定の人に負荷がかかっている可能性があります。
投稿されたメッセージ数をメンバー毎に見ることで、より具体的に組織の状態を把握することが可能です。
以上のように、Slackのアナリティクス機能を通して簡易的に組織や個人の傾向が把握できることが分かったと思います。 また、Slackアナリティクスダッシュボードのデータは【エクスポート】することが可能なので、サーベイ結果など他の指標と比較しながら読み解くこともできます。
Slackには全ての人がアクセスできる「パブリック」チャンネルと、特定の個人間のみでやり取りされる「プライベート」チャンネルがあります。
全体のやり取りのうち、クローズドで行われているやり取りとオープンなやり取りの割合を把握できます。セキュリティ上扱い方が大切な情報は「プライベート」で行われます。オープンな場では言いづらい後ろ向きなメッセージが増えると、プライベート率が上がることが考えられます。
組織の風通しの良さをはかる一つの指標になりうるのではないでしょうか。 組織の風通しの良さを表す心理的安全性について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
上記のお悩みがある方は、welldayの導入がおすすめです。
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Slackのアナリティクスダッシュボードの活用法をみてきましたが、これらのデータは体系的にまとまっていません。データを見たところでどのように活用すればいいのかがわからない というのが正直なところではないでしょうか。ましてや、従業員のコンディションに変化が見られたときに ジャストタイミングに数値を確認することなどできません。
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以上、チャットツールSlackの機能や分析の仕方を紹介しました。簡易的に分析するならSlackアナリティクスダッシュボードを活用しましょう。そこからさらに体系的に分析結果をまとめてアクションまで繋げたい場合はwelldayの導入をおすすめいたします。
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