【主なトピック】
【こんな方におすすめ】
今回取り扱うのはパルスサーベイです。「パルスサーベイ」は「パルス」と「サーベイ」という二つの英単語から成っていてそれぞれ
を表します。
脈拍をとるように高頻度で調査を行うことからこのように呼ばれます。
「パルスサーベイ」とは 従業員満足度調査 を行う手法の一種です。従業員満足度 とは「従業員が組織で働く上での居心地の良さ」を表します。アンケートのような簡単な調査を週に一回、月に一回といった高頻度で行うというのがパルスサーベイの特徴です。ではパルスサーベイにはどのような効果があり、どのような目的で使われることが多いのでしょうか?
パルスサーベイの特徴は先ほども述べた通り高頻度の調査の実施です。では簡単な質問を高頻度で行う調査によっていったいどのような効果があるのでしょうか?
調査が高頻度で行われることで従業員のストレス値や組織への満足度の変化をタイムリーに把握することができます。よって、彼らが抱える問題や課題を早期に発見することができ、解決にかかる労力も小さくて済みます。また、定量的な調査結果を出すことによって従業員の変化が掴みやすくなります。
調査が高頻度で行われることによって従業員の抱える問題を把握しやすくなり、同時に問題解決に向けた施策も打ち出しやすくなります。このことによって従業員は自分の意見が反映されるという成功体験を得ることができ、会社への信頼度が上がります。また、会社に意見を出すことへのハードルが下がることで積極的に意見を出すことができ自ずと会社への貢献度も上昇します。以上から、パルスサーベイは従業員のエンゲージメント(会社への信頼度・貢献度)を上げることに繋がります。
パルスサーベイ は従業員満足度調査の方法の中でも 調査コストの小さい方法 だといえます。これまでの一般的な調査は会社全体で行われる大規模なもので質問項目も多く集計・分析をするには専門の業者に頼む必要がありました。しかしながら、パルスサーベイでは質問の数が抑えられていることや、ITやツールの発展により調査を専門業者に頼む必要がなくなったことで、自社での実施が容易になったことから コストが小さくて済む のです。
ではパルスサーベイはどのような目的で使われることが多いのでしょうか?ここではパルスサーベイの活用シーンを紹介したいと思います。
オンボーディングとは企業が新たに採用した人材を組織の一員として定着させるための一連のプロセスのことです。新たな職場環境に慣れるのは誰にとっても大変なことです。タイムリーな結果が得られるパルスサーベイは 新入社員 がどのような課題を抱えているのかを把握するのに有効だといえます。また、高頻度で調査が行われることで新入社員に 安心感 を与える効果も期待できます。
QOLが叫ばれる現代ビジネス界において、従業員のワークライフバランスを把握、改善することはマネージメントの基本と言えます。特にリモートワークが盛んな今日では社員のストレスが見えづらいという現状があります。従業員の役割が偏っていないか、仕事量は過多じゃないかを調査することで従業員の労働環境を改善することができます。
「社員に突然電話で退職の意向を示された」という経験はないでしょうか。グローバル化が進み一生のうちに働く会社を一つに絞らないという考え方が一般的になりつつある現代、優秀な人材を確保・維持するためには退職兆候を見逃さないことが大切です。従業員の組織への満足度の変化が掴みやすいパルスサーベイは退職兆候の発見、退職防止に関して優秀だと言えます。
「人事戦略として施策を打ち出したものの、うまくいっているかどうかが分からない」
「新しい施策についての現場の声が聴きたい」
こういった状況でもパルスサーベイは有効です。調査が高頻度で行われることでその人事戦略がどのような効果をもたらしてたのかを知ることがでるからです。結果がすぐにわかることから施策の改善もしやすく、施策だけが習慣として形骸化する心配もありません。
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従業員満足度の調査方法は大きく分けて二つあります。一つがパルスサーベイ、もう一つがセンサスです。それではこの二つにはどのような特徴があるのでしょうか。ここではパルスサーベイとセンサスを比較していきたいと思います。
パルスサーベイとは先ほども述べた通り、簡単な質問を高頻度で行う調査のことです。その特徴をまとめると以下のようになります。
センサスとは多量の質問を低頻度で行う調査のことです。その特徴をまとめると以下のようになります。
以上からパルスサーベイとセンサスでは行う目的が変わってくるということが分かりました。必要に応じた調査方法を採用することが有効な調査結果を得るカギになりそうです。
以上ではパルスサーベイの特徴について解説してきました。では実際にパルスサーベイを行う場合、具体的にどのような質問項目を設定すればいいのでしょうか?この章ではパルスサーベイで使うべき質問を目的別に事例を出しながら紹介していきたいと思います。
前の章でも述べた通り、パルスサーベイでの適切な質問の量は5~15問です。ここで選択すべき質問はパルスサーベイを行う目的によって変わってきます。
オンボーディングとしてパルスサーベイを行う場合には新入社員の会社の理念の認識の深さの確認や会社にどれくらい慣れたかを質問にするべきでしょう。
従業員のストレスチェックとして行う場合、ワークライフバランスの確認や幸福度を測る質問がいいでしょう。
退職兆候の発見、退職の防止を目的にパルスサーベイを行う場合であればタスク設計やエンゲージメントを測る質問がおすすめです。
人事戦略として打ち出した施策のフィードバックをパルスサーベイを使って取りたい場合は新たな施策が目指す状態の浸透度やその効果について質問するとよいでしょう。
どうでしょうか。このように目的に合わせた調査を行うことによってパルスサーベイの良さを最大限に引き出すことができ、必要な結果を得ることができます。効果的な質問をすることができるかどうかでパルスサーベイの価値は大きく変わってくるのです。
実際にパルスサーベイはどのように使われているのでしょうか。今回はパルスサーベイの活用事例としてソフトバンクを挙げたいと思います。ソフトバンクでは社員向けのパルスサーベイを自社で開発しました。その目的は社内コミュニケーションの活発化だそうです。仕事だけでなく従業員の「人生の充実」を目標にしたパルスサーベイでは13問の質問からなっており、上司がその結果を見られることによってコミュニケーションの起爆剤になることを期待しています。
(参考)https://www.softbank.jp/biz/future_stride/entry/workstyle/20200319_2/
ではパルスサーベイにはメリットしかないと言えるのでしょうか。そんなことはありません。パルスサーベイにもいくつかのデメリットが存在します。今回は4つを紹介します。
先ほども述べた通り、パルスサーベイの効果を最大限に引き出すためには分析する事項に対して答えとなるような適切な質問をすることが大切です。また、パルスサーベイの特色によりその質問項目数は限られているため、取捨選択を行うことが必須になってきます。このような質問を考えるのには労力がかかり、取捨選択にもある程度テクニックが必要ということです。よって、質問の選び方によっては効果的なパルスサーベイができない可能性があります。
何度も述べているように、パルスサーベイとは簡単な調査を高頻度で繰り返すというものです。よって調査の結果が短期間で沢山集まってしまうことになります。これらの調査結果を集計分析するのは時間がかかり、調査のサイクルに改善策が追いつかないということが考えられます。また、調査をすることだけが調査の目的になってしまうということも考えられます。調査が施策になかなか反映されないと従業員が調査の価値を見いだせなくなりパルスサーベイに対する意識が下がってしまうだけでなく、会社への信頼度も下げる結果となってしまいます。
パルスサーベイとは高頻度で行う調査のことでした。いくら簡単な質問項目とは言え、似たような質問を高頻度で行われると答える従業員の方も辟易してしまいまう可能性があります。また、最初よりも後に行った調査の方が従業員のパルスサーベイへのモチベーションが下がっており、雑な回答が増えることで適切な分析ができない可能性があります。
特に新入社員の場合、その調査がたとえ匿名であっても本音をさらけ出すというのは難しいことでしょう。上司を気にして組織への不安を隠してしまうということが考えられます。これでは例え分析結果が良いものであったとしても組織の状態を改善することには繋がりません。
上記のお悩みがある方は、welldayの導入がおすすめです。
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welldayでは、SlackやMicrosoft Teamsといったチャットツールでの稼働時間や表現、スタンプの使用状況などをAIで分析することで従業員のコンディションを可視化することができます。これによりサーベイ頻度を最適化することができ、より客観的でリアルなコンディションを把握することが可能になりました。 弊社のサービスは従来のサーベイが抱えていた「回答率」「回答の信憑性」「回答時間」などの問題を一律で解決することができます。
welldayの価値は、コンディションの可視化だけではありません。welldayでは従業員コンディションが低下した人に対して課題特定サーベイを送ることが可能なのでスコア低下の原因を詳細に特定することができます。
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以上から分かる通り、「wellday」はチャットツールから自動で従業員一人一人の状態をチェックしてくれるので自社でパルスサーベイを行う必要はなくなります。
いかがでしたでしょうか。今回の記事では
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組織サーベイについてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。