メンタルヘルスケア4つの方法とは?管理職と従業員が取り組むべき実行方法を解説

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メンタルヘルスケアは従業員が生き生きと働くための基礎であり最も重要な要素です。しかし、メンタルヘルスに不調を抱えて業務の生産性が低下したり休職する方も少なくありません。

メンタルヘルスは周囲の方だけでなく時に自身でも気づかないことがあります。初期の兆候を見逃さないためにも日頃からのケアが必要です。

本記事では、管理職と従業員がそれぞれ取り組むべきメンタルヘルスケアの方法をご紹介します。

本記事のサマリー

  • メンタルヘルスケアは、重要な経営課題であり、従業員の活力向上・職場の生産性の低下防止・リスクマネジメントの意義がある。
  • メンタルヘルスケアには、合わせて4つの社内と社外からのアプローチがある。
  • 従業員のメンタルヘルスに不調が起きた際は、ラインケアとセルフケアによる取り組みが重要である。
  • 従業員のメンタルヘルスを予防するために管理職が取り組むべきことには、職場環境の見直し・従業員コンディションの把握・従業員へストレスについての教育・専門家の協力依頼などが挙げられる。
  • 従業員が自身でメンタルヘルスの不調を防ぐためには、ストレスについて理解を深めること・自身のストレス発散法を把握することなどが挙げられる。
  • 弊社のサービス「wellday」は、リアルタイムでの従業員のストレス予測が可能である。

メンタルヘルスケアとは

近年、働き方改革が企業にとって重要な経営課題の一つとして認識されるにつれて、従業員が生き生きと働くための基礎である「メンタルヘルス」についての議論も活発になされるようになりました。

厚生労働省が発表した調査結果によると、9.2%の事業所が令和元年から令和二年までの期間にメンタルヘルスの不調により1ヶ月以上休職した人がいたと回答しています。

新型コロナウイルスのパンデミックによってテレワークが普及する現在、メンタルヘルスの不調を未然に防いだりケアを施すことは企業と従業員双方が理解を深めて取り組むべき課題と言えます。

【参考元】:厚生労働省令和2年 労働安全衛生調査(実態調査)

メンタルヘルスケアの意義

具体的に従業員のメンタルヘルスをケアすることには、企業にとって以下大きく3点の意義があります。

1. 従業員の活力向上

2. 職場の生産性の低下防止

3.リスクマネジメント

従業員が健やかな精神状態を保つことは、前向きに業務に取り組むために必要なことです。メンタルヘルスケアがきちんと行われている職場は、ポジティブで活気のある雰囲気となり、チーム全体の生産性も向上していきます。 さらに近年、企業がメンタルヘルスケアに取り組むことは、企業の果たすべき社会的責任であると捉えられる傾向があります。メンタルヘルスの不調によって従業員の生活に支障をきたすことがあれば企業価値に傷をつけることになりかねない上、損害賠償などを請求されるケースも稀ではありません。こうしたリスクを低減させるためにも、従業員のメンタルヘルスケアには積極的に取り組む必要があると言えます。

メンタルヘルスの4つのケア方法

従業員のメンタルヘルスケアを行うにあたって、理解を深め、予防策を打ち出すことに役立つアプローチ方法があります。 本項目では厚生労働省が提示する、4つのアプローチ別のケア方法をご紹介します。

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ラインケア

ラインケアとは、上司や管理職にあたる職員が、従業員のメンタルヘルスの不調を未然に防いだり、メンタルヘルスの不調が現れた従業員に対してケアを行う方法です。 そもそもメンタルヘルスケアにおいて、最も重視しなければいけないことは従業員のメンタルヘルスの不調を未然に防ぎ発生させないことです。そのために、ラインケアにおいては上司が従業員の異変を瞬時に察知することが不可欠で、従業員の声を聞くことと、職場環境の把握と改善を行うことが最も重要な工程です。

セルフケア

セルフケアとは、不調が起きた際に自身でケアする方法です。自身でメンタルヘルスの自己管理を行う必要があり、そのために自身の心の状態を理解することが重要です。 例えば周りに助けを求めたり、趣味の時間を確保することもストレスを溜めない手段の一つとしてセルフケアに分類されます。

事業場内スタッフによるケア

事業場内スタッフによるケアとは、事業内にいる産業医や保健師によるアドバイスなど、第三者の助けを得て、メンタルヘルスの不調を防ぎ対処するケア方法です。 ヘルスケアやラインケアでは専門的な知識が不足し十分に課題解決が行えず対処しきれない可能性がある際に事業場内の専門家の意見を取り入れると良いでしょう。

事業場外機関によるケア

事業外で、心の健康に対してサポートを提供する機関によるケア方法です。具体的には病院や心理カウンセラーが事業場外機関に当たります。 企業内で相談することに抵抗がある場合や、自身の個人的な悩みによるストレス要因が業務に支障をきたしている場合に活用します。

メンタルヘルスに不調が起きた際の取り組み例

ここまでは4つのメンタルヘルスケアにおいてのアプローチ方法について解説しました。 4つのケアの中で、最も重要だと言われているのが上司が管理を行うラインケア自己による対処法のセルフケアです。これは近い存在である上司や自分自身がメンタルヘルスに不調が現れた初期の段階で不調に気づいて対処して、更なる不調を防止することが可能なためです。

以下では、ラインケアとセルフケアに焦点を当てて、管理職にあたる職員と、個人それぞれがどのようにメンタルヘルスの不調ケアに取り組めば良いかより具体的に見ていきます。

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ラインケアによる取り組み例

ラインケアでは従業員のメンタルヘルスの不調に早急に気づいて、対処を施すことが重要です。ここでは具体的に取れる行動を見ていきます。

従業員の話を聞いて対処法を提示

メンタルヘルスに不調をきたしていると見られる従業員に対しては1on1を設定するなどして、プライベートに踏み込みすぎずに悩みに対して最大限の理解を示しましょう。 ここでは単に話を聞くだけでなく、従業員の負担にならないように企業内の休暇制度についての説明を行うなど従業員にとっての最適な対処法について幅広い選択肢を提示し、前向きに不調の改善に取り組む姿勢を示しましょう。 加えて、従業員の休養から職場復帰に対して上司が早期からサポート姿勢を示すことで従業員の不安が取り除かれ、前向きにメンタルヘルスケアに専念することが可能になります。

外部組織の助けを得る

従業員に精神的な病の兆候が見られ、早期解決が困難な可能性がある場合は産業医やカウンセラーなどの専門家の助言をもらうことも効果的です。

セルフケアの取り組み例

次に、自身にメンタルヘルスの不調の傾向が見られる際の対処法をご紹介します。

周囲に相談する

自身のストレスが外的要因によるものなのか、職場環境に起因するのか、私的な事情が原因なのかを特定して、適切な相手に相談し対処法を考えるための手助けを得ましょう。

生活習慣を整える

メンタルヘルスの不調は自律神経の乱れが原因である場合も多くあります。自律神経の乱れには精神的なストレスや不規則な生活が関係しており、放置するとメンタルヘルスに悪影響を与えます。 自律神経の乱れから来るメンタルヘルスの不調を防止するためには、規則正しい生活習慣を送り、自律神経を整えることが重要になります。生活習慣を整えることでオンとオフの切り替えがスムーズに行える状態を保ちましょう。 自律神経を整える効果がある呼吸法やストレッチを取り入れてみてください。

メンタルヘルス不調の予防方法

ここまで、メンタルヘルスケアの不調が現れた際に、どのように対処すれば良いのかラインケアとセルフケアの観点から説明しました。 次に、メンタルヘルスの不調を起こさせないための予防方法について、管理職と従業員のそれぞれが取れる予防策について解説します。

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管理職がメンタルヘルス不調を予防する方法

ここでは管理職が行うべき、従業員のメンタルヘルスの不調を防ぐ方法を紹介します。

従業員と職場環境の異変に早急に気づく

ラインケアの一環として、従業員のメンタルヘルスの不調を防止するためには管理職が職場を把握していることが最も重要です。具体的には従業員の勤怠状況や仕事への姿勢、従業員の行動において異変がないか日頃から注意を配ります。

また、従業員コンディションやストレスレベルを事前検知可能なツールを活用することも有効です。 弊社のサービス「wellday」はサーベイ不要で、Slackのデータを解析することで定量的に従業員のコンディションを測ることが可能です。 興味のある方は問い合わせフォームから気軽にお問い合わせください。

従業員のメンタルヘルス不調を防止するために、従業員の行動に注意を払うことに加えて、職場全体の活気が薄れたなど、職場環境にも変わった様子がないか意識を向けます。 職場環境におけるストレス要因が何なのかを特定するためにはサーベイ実施などが効果的です。
職場環境の改善方法については以下の記事をご覧ください。

職場環境の具体的な改善方法とは

ストレスチェックの実施

従業員がストレスを強く感じているかどうかを把握することも未然に防ぐための有効な手段の一つです。ストレスチェック制度は50名を超える企業の事業主に法律によって義務付けられており、定期的に実施する必要があります。ここではストレスチェックを実施するだけでなくストレスチェックの結果の分析を行い、ストレスの要因を特定した上で施策の立案と実施を行うことが重要です。

メンタルヘルスについての教育を行う

従業員に、メンタルヘルスを維持することの重要性を周知する必要があります。メンタルヘルスケアについて教育や研修を行うことで、従業員のメンタルヘルスケアについての意識を向上させる効果があるだけでなく従業員が自身のメンタルヘルス不調に気づきやすくなり、自身で対処するセルフケアを促すことにもつながります。

産業医に助言を求める

産業医はメンタルヘルスの不調を抱えた従業員の相談対応だけではなく、メンタルヘルスについての教育や職場環境の改善支援など、メンタルヘルスの不調を防ぐための全体的なサポート提供の役割を果たす場合もあります。 是非、専門家の知識も取り入れた取り組みも検討してみてください。

従業員がメンタルヘルス不調を予防する方法

次に、従業員自身がメンタルヘルスに不調を起こさないために取り組めることをご紹介します。

ストレスについて理解する

自身のストレス要因について理解することは、メンタルヘルスに支障をきたす前にストレスがかる状況を発生させないようにすることにつながります。ストレスを感じやすい環境自身の作業キャパシティを把握して、メンタルヘルスの不調の初期兆候を素早く見極めましょう。 例えば、ストレスを感じている初期兆候として現れる傾向の行動として以下のチェックリストにあるようなものが含まれます。当てはまる言動があるかぜひ確認してみてください。

  • 気分が沈む、憂うつ
  • 何をするのにも元気が出ない
  • イライラする、怒りっぽい
  • 理由もないのに、不安な気持ちになる
  • 気持ちが落ち着かない
  • 胸がどきどきする、息苦しい
  • 何度も確かめないと気がすまない
  • 周りに誰もいないのに、人の声が聞こえてくる
  • 誰かが自分の悪口を言っている
  • 何も食べたくない、食事がおいしくない
  • なかなか寝つけない、熟睡できない
  • 夜中に何度も目が覚める
【参考元】:厚生労働省「こころの病気の初期サインに気づく」

ストレス発散法を見つける

日常的にストレスを感じる状況にあることは珍しくありません。重要なことは自身のストレスを発散させる術を知ることです。 趣味の時間を見つけてストレスを溜めないようにすることもセルフケアの一種に分類されます。定期的にストレスを発散させて身体と心を労る時間を作りましょう。

サーベイを取らずに従業員の「ストレス予測」ができるサービスwellday

ここまで、メンタルヘルスをケアする意義、4つのアプローチ、具体的なメンタルヘルスケア方法とメンタルヘルスの不調を事前に予防する方法を解説しました。 メンタルヘルスの不調を予防するためには、管理職と従業員の双方がメンタルヘルスを理解しストレスレベルを把握することが重要であることが分かりました。同時に、ストレスは発見しづらいことが多く、対処が遅れてしまうこともあります。

弊社のサービス「wellday」では従業員にサーベイを取らずとも、リアルタイムでストレスを予測したデータを客観的に算出することが可能で、メンタルヘルスの不調を未然に防ぐことにご活用いただけます。 ご興味のある方は、問い合わせフォームよりお問い合わせください。

まとめ

本記事では、身近な問題でありながら大きなリスクを持つ「メンタルヘルス」に対して、管理職と従業員がそれぞれどのように対処・予防できるか解説しました。

業務を行う上で、従業員の身体的な健康だけでなく、生き生きと働けているかという精神上の健康も基礎となることが確認できました。


【参考元】:厚生労働省令和2年 労働安全衛生調査(実態調査)

【参考元】:厚生労働省「こころの病気の初期サインに気づく」

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