仕事中に「この社員は主体性が感じられないな」と感じてしまうことはありませんか?組織は、さまざまな個性を持つ人の集まりのため、仕事に対する価値観や姿勢は各自で異なります。そのため、主体性がない社員もいて当然です。主体性のない社員に対する悩みは、その社員への働きがけで、主体性を養うことで解決できます。
主体性を発揮できる社員が増えれば、掲げた目標を容易に達成できることでしょう。社員の主体性をあげるためには、どうすれば良いのでしょうか?
この記事では、社員の主体性を高める方法をご紹介します。この記事を読めば、主体性の必要性から社員が主体性を発揮できない原因まで分かるようになります。組織力を向上させていけるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。
主体性とは上司や先輩の指示に頼らずに自分自身で考えて物事に取り組む性質をいいます。「主体性がある人」と「主体性のない人」を比較してみましょう。
【主体性がある人】
・仕事に対して能動的に取り組める
・会議で自分の意見が伝えられる
・仕事へのモチベーションが高い
・自分で仕事を探せる
・仕事の失敗を次に活かせる
【主体性がない人】
・仕事に対して受動的である
・会議で周囲の意見に同調してしまう
・仕事へのモチベーションが低い
・指示がないと仕事が見つけられない
・仕事の失敗から立ち直れない
世界的に有名なスティーブン・R・コヴィーの著書「The 7 Habits of Highly Effective People」では、成功には主体性が必要と記載されています。
2006年には、経済産業省が仕事をしていくために必要な力である「社会人基礎力」を提唱しました。社会人基礎力でも主体性が大切であると述べられており、重要な力であることが分かります。
主体性と自主性の言葉は似ているため間違われやすいですが、意味が異なります。
・主体性:自分自身で考えて物事に取り組むこと
・自主性:何をやるべきかを理解している状態で、指示を受ける前に仕事に取り組めること
どちらも自分の判断を軸にして仕事に取り組む点は共通しています。しかし、責任の観点では意味が大きく異なるため注意してください。
主体性がある社員は職場の状況や相手の状況を理解して役立ちたいと能動的に動き、それらの行動に関して責任の所在は自分にあると認識している傾向があります。
その一方で、自主性がある社員は上司や先輩がどのような指示をしてくるかを想定して仕事に取り組んでおり、自分は責任を問われないと認識している傾向があります。このような違いがあることを理解しておきましょう。
主体性の類義語である「当事者意識」とは、仕事に対して自分が責任を持って最後までやり遂げる意識を指します。
仕事をする上では、長期間に渡るプロジェクトやレベルの高いプロジェクトに携わることがあります。そのような状況でも、最後まで諦めずにやり遂げられる社員は当事者意識が高いと言えるでしょう。
当事者意識が高い社員は、与えられた業務に対して自分に責任があると自覚しているため、主体性を持った行動が起こせます。
当事者意識を持った社員は、どのような業務に対しても自分が関係しているという自覚を持っているため、主体性を持った行動が起こしやすくなるのです。
主体性の対義語の「指示待ち」とは、上司や先輩からの指示がないと仕事が見つけられないことをいいます。「仕事の責任を問われたくない」「仕事で失敗したくない」という気持ちが指示待ちになる原因です。
指示待ちの社員は、自分で考えて仕事する機会が減るため、主体性が失われていきます。また、仕事をやらされていると感じやすくなりモチベーションが落ちていきます。
主体性のある社員は能動的に行動してくれると説明しましたが、どのような効果が見込めるのでしょうか?次に仕事で主体性が求められる理由をご紹介します。
主体性がある人は、自分に与えられた役割を理解して仕事に能動的に取り組んでいます。「業務効率化をしたい」「顧客満足度を高めたい」と考えて仕事に取り組んでいるため、さまざまなアイデアを持っている場合が多いです。
主体性を持った社員が集まると、社内会議で多くの意見が飛び交うようになります。アイデアを創出してもらえれば、業務を改善するための施策の考案や新製品の開発ができるようになります。
社員が主体性を持って仕事に取り組めば成長スピードが加速します。その理由は能動的か受動的かにより習得スピードが大きく変わるためです。
自分で決断して物事に取り組み、結果を検証して改善いけるようになれば、自己成長を楽しめるようになれます。社員が自主的に成長していくため、社員教育にかかるコストが削減できます。
主体性がある人は、仕事の課題を見つけて解決していくことを好みます。例えば、プレゼン資料の作成に時間がかかる場合は、フォーマットを使用して作成時間を短縮したいなどと相談してくるでしょう。
管理職が現場の状況を詳細まで把握することは容易いことではありませんが、社員が責任を持って現場の課題の改善に努めてくれるため、生産性向上が見込めるようになります。
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主体性を発揮しながら仕事に取り組む効果を説明しましたが、業務に能動的に取り組める人にはどのような特徴があるのでしょうか?ここでは、主体性がある人の特徴をご紹介します。
主体性がある人は知的好奇心が旺盛です。どのような事に対しても興味・関心を持ち、幅広い視点を持っているため、状況に応じた適切な判断ができます。また、多くの人との交流を好むため、コミュニケーションに困ることはなく、円滑に仕事が進められます。
仕事に慣れてくると、新鮮味が薄れてパフォーマンスが低下することが多いです。しかし、知的好奇心が旺盛な人は、アンテナを張りながら仕事を楽しめるため、一定のパフォーマンスが維持できます。
気持ちの切り替え方が上手いポジティブ思考の人は、主体性を持って仕事に取り組めます。その理由は、仕事でミスをした場合に「同じ失敗をしないためにどうすれば良いか?」を考えられるためです。
失敗したことに対してクヨクヨと落ち込まずに、失敗から学べたと前向きに捉えられます。そのため、積極的に仕事に取り組んでいけるのです。
ポジティブ思考の人は積極的に新たなことに挑戦していけるため、成功体験が積めて、さらに自信につなげていけます。
物事に対する分析力が高い人も主体性があります。仕事のトラブルが起きたときに、分析力を活かして「問題点は何か?」「次回はどのようにしていけばよいか?」を考えていけます。
失敗を繰り返さないために、原因を解析して改善策を見つけていけるのです。また、現場の課題を見つけて「どのように改善していけば業務効率化が実現できるか?」を考えられるため、主体性を発揮しながら働けます。
主体性のある人は責任感が強いです。自分が受け持った任務を最後まで責任もって対処します。
仕事の中には、短期間で終わらない長期間勝負のプロジェクトもあるでしょう。責任感が強い人は、難しい仕事でも途中で仕事を投げ出すことはありません。
オンとオフを上手く切り替えたり、工夫してモチベーションを保ったりしながら、最後まで仕事に取り組みます。責任感が強い人は、周囲の人に信頼されてリーダーを任されることが多いです。その結果、成功体験を積めるようになり自信がつきます。
リーダーシップも主体性のある人の特徴です。主体性のある人は、会社全体の問題を正確に捉えており、メンバー同士で力を合わせて仕事をしていく必要性を理解しています。
各メンバーの経験やスキルを把握して、周囲を巻き込みながら仕事をしていくことを得意としているのです。
目標達成のビジョンを示したり、メンバーのモチベーションを保てるように励ましたりなど、周囲の人に好影響が与えられます。
スキルアップしたいなど、成長意欲が高い人は主体性を持って仕事に取り組みます。
自分の仕事以外にも興味・関心を持ち「自分にできる仕事は他にないだろうか?」「仕事で勉強になることはないだろうか?」と常に考えています。
自分の仕事をしながらも、難易度の高い仕事に果敢に挑戦していき、多くの経験を積んでいきます。自分の能力が上がれば自信が持てるようになるため、主体性が培われていきます。
主体性を持って仕事に取り組むためには自信が必要です。その理由は、仕事で周囲の賛同が得られなかったり、失敗してしまったりする恐れがあるためです。
このような状況でも仕事に前向きに取り組むためには、過去の成功体験などからくる自信が必要です。
主体性のある人は、たくさんの経験や知識が身に付いており、失敗したときの対処法も理解しています。自己肯定感が高いため、積極的に物事に取り組んでいけます。
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次に主体性がない人の特徴をご紹介します。
上司や先輩から指示されるまで、行動しない指示待ちの社員には主体性がありません。指示待ちの人は「仕事で失敗したくない」「責任を持ちたくない」という気持ちがあるため、指示されるまで自分で取り組もうとはしません。
自分で考えて行動する機会が減るため、指示されなければ何をどのようにすれば良いか分からなくなります。
指示を待つ社員は新規プロジェクトなど模索しながら進める仕事の担当からは外されてしまい、成功体験が積めなくなります。
自分の仕事だけ上手く回せば良いという自己中心的な考えを持っている人は、主体性を発揮できません。その理由は、主体性を発揮するためには、仕事の全体像を把握する必要があるためです。
自分の仕事さえ終われば良いと考えている場合は、周囲の状況など把握できずに周囲のサポートができません。全体の状況が考えられない人は、人間関係もギクシャクしてしまいます。その結果、自分の考えが伝えにくくなり、主体性が乏しくなっていきます。
マイナス思考の人は「自分は誰かの役に立てることはない」「挑戦して失敗して傷つきたくない」と考えてしまいがちです。成功体験より失敗体験が多い人は、自己肯定感が下がりマイナス思考に陥りがちです。
また、対人関係でも深く傷ついた経験があるため、自分の考えを周囲に伝えていくことができません。会議で意見を尋ねられても応えられないなど、主体性が乏しい傾向があります。
主体性は、自分の考えを周囲に伝えることで発揮されるものです。そのため、人の意見に流されやすい人は主体性が発揮できません。その場の空気を読んで行動できる協調性の高さは魅力ではありますが、自分の本心を隠すことで多くのストレスを抱えるようになります。
また、周囲の考えに同調ばかりしていると自分の考えが持てなくなり、主体性が失われていきます。
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主体性がある人と主体性がない人の特徴を説明しましたが、性格が起因しているだけとは限りません。過去の体験により、積極的なタイプから消極的なタイプになってしまうこともあります。
主体性が発揮できなくなる原因には、どのようなものがあるのでしょうか?ここでは、主体性が発揮できない原因をご紹介します。
仕事で主体性が発揮できなくなる原因として、人間関係の悩みが挙げられます。
威圧的な人や自我が強い人がいると恐怖を感じて、意見しづらくなり我慢することに慣れていきます。このような支配する側と支配される側で成り立つ職場環境だと、支配される側は自信が失われていくため注意しなければいけません。
「否定されたくない」「嫌われたくない」の気持ちが強くなり、自分より相手優先で自分の意見が言えなくなります。その結果、仕事で主体性が発揮できなくなってしまうのです。
仕事で失敗して笑われたくなかったり妥協できなかったりする、プライドが高い人は完璧主義になりがちです。
自分自身のメンツを守りたいため、傷つくことを恐れる傾向があります。自分が自信を持てることには積極的に取り組めますが、経験したことがない新しいことには消極的になりがちです。
自分のことが大切なため、自分本位の考え方をしており、他人が責任を問われていても気にすることはありません。
幼い頃に家族から強く叱られたり、仕事で大勢の前で怒鳴られたりした経験がある人は、仕事で指摘されると委縮してしまいがちです。
過去に受けた心のダメージにより、自分の意見が言えなくなり、他人と衝突することから逃げるようになります。その結果、ダメージが少ない道ばかりを選択するなど消極的な生き方になってしまうのです。
メンタル不調の人は、自分自身の気持ちを抑え込みがちであり、新しい挑戦は基本的にしません。そのため、主体性が削られてしまうのです。
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主体性がなくなる原因を説明しましたが、企業側の取り組み次第で主体性のある社員を育成できます。ここでは、主体性のある社員を育成する方法をご紹介します。
クレドとは「社員が心掛けるべき信条や行動指針」を意味します。社員の個人的目標とは異なり、組織全体で共有され反映されるべきものとされています。クレドが必要な理由は、社員が心掛けるべき信条や行動指針を示すことで、意識改革や行動改革ができるためです。
クレドを示して組織力強化に成功しているホテルでは、顧客満足度を最優先にすべき信条や行動指針が共有されています。また、クレドに貢献した社員は才能を最大限に伸ばせる環境を提供することが約束されているのです。
行動指針が明確になり、企業から社員に対する約束も書かれているため、社員がモチベーションを維持しながら主体的に働けています。
社員が主体性を持って働くためには、自分の考えを周囲に伝えられるフラットな職場環境が欠かせません。フラットな職場環境とは、社内コミュニケーションが活発で意見が言いやすい環境をいいます。そのため、社員同士がお互いに信頼し合える良好な人間関係を築いていることも重要です。
フラットな職場環境を作る方法には、下記のような取り組みがあります。
【フラットな職場環境を作る方法】
・社内イベントの実施:同じ価値観や趣味を持った社員同士で集まり交流を深める
・コミュニケーションツールの導入:チャットやアプリでコミュニケーションを増やす
・サンクスメッセージ:仲間に感謝の気持ちを送り合う(※インセンティブを付与すると効果を発揮する)
・1on1ミーティングの実施:上司と部下の良好な人間関係を構築する
・メンター制度の導入:先輩社員が新入社員の業務支援を行う
社員のやる気を引き出すために、定期的にコーチングを行いましょう。コーチングとは見本となる姿を提示するのではなく、社員に仕事における要望や悩みを問いかけて対話をして、相手の主体性を引き出すことをいいます。
社員の行動が同じ場合でも、指示されたものか自分自身で決めたものかで取り組む姿勢に差が生まれます。社員の中には、要望や悩みに気付いていない人もいるかもしれません。そのような場合は、以下のような質問をしてあげてください。
【コーチングの質問例】
「1年後にはどのようなキャリアを築いていたいの?」
「私があなたをサポートするとしたら何ができそう?」
社員の要望や悩みを引き出して意識を変えられれば、主体的に仕事に取り組んでもらえるようになります。
社員に「仕事が楽しい」「仕事が好き」という気持ちが与えられれば、主体性を持って仕事に取り組んでもらえるようになります。その理由は、内発的動機付けは外部環境に左右されにくく、モチベーションが持続しやすいためです。そのため、企業側は社員の内発的動機付けをサポートしてあげましょう。
企業側は「マズローの5段階欲求説」を理解した上でサポートしてみてください。マズローの5段階欲求説とは、第1階層の生理的欲求から順番に満たすことで、最終的に自己実現欲求が湧くという心理学です。
【マズローの5段階欲求説】
第1階層:生理的欲求・・・生きていくために基本的(食欲・睡眠欲・排泄欲)な欲求
第2階層:安全の欲求・・・心身ともに健康で経済的に安定した暮らしをしたい欲求
第3階層:社会的欲求・・・家族や会社といった組織に所属したいという欲求
第4階層:承認欲求・・・他社から承認・尊敬され、称賛を得たいという欲求
第5階層:自己実現の欲求・・・理想的な自分になるため努力したいという欲求
社員が承認欲求や自己実現の欲求などを抱くようになれば、主体的に仕事に取り組んでもらえるようになります。
社員が成功体験を積むと自己肯定感が上がり、物事に積極的に挑戦できるようになります。自信を持つことで、自分の考えを周囲に伝えられるようになったり、物事に最後まで向き合えるようになったりします。従って、社員の自信を与えるために小さな成功体験を積ませましょう。
成功体験を積ませる場合は、高い目標を設定するのではなく、頑張れば達成できる目標を設定することが大切です。
例えば、年間2,000万円の営業成績が目標だった場合、目標数字を12か月分に分割するのではなくて行動単位に分解するのです。1ヵ月に5社へ新規訪問をすると行動単位の目標を設定してあげれば、社員は小さな成功体験を積みやすくなります。
社員に細かい指示を出すと「上司は自分の方法でやって欲しいのだろう」「上司の指示通りにやらないと修正しなければいけなくなる」と指示待ちの状態になってしまいます。そのため、社員の主体性を損ねないためにも、細かい指示を出さないようにしましょう。
社員に主体性を求めたい場合は、相手を信じて業務を任せる勇気を持つことが大切です。
社員のメンタル不調が原因で主体性が発揮できていない場合があります。そのため、ストレスチェックを実施して、メンタル不調に陥る労働者の早期発見と適切な対応をしていきましょう。メンタル不調の相談窓口を設けてメンタルケアを実施してください。
しかし、社員の中にはメンタル不調を打ち明けることに抵抗があったり、職場復帰ができるか不安を抱いたりするかもしれません。このような不安を取り除くために、メンタルヘルスケアの教育研修や情報提供してください。安心して働ける環境を整備することで、社員の主体性が高められます。
社員教育も大切ですが、セルフケアでも主体性は高められます。各自でセルフケアが行えるように、やり方を覚えておきましょう。ここでは、主体性を養うためのセルフケア方法をご紹介します。
主体性を養うためには、日々の生活の中で決断する習慣を身に付けることが大切です。
例えば、AとBのどちらが良いかと聞かれたら「どちらでも良い」と回答せずに「Aが良いです。その理由は〇〇だから。」と意見と理由を伝える練習をしてみてください。
自分で物事を決断できるようになると、周囲の人のせいにすることが減っていきます。また、自分で決断した物事の結果を軸に原因追求や改善をしていけば、あらゆることに前向きに取り組んでいけて主体性が養えます。
自分の意見を持っている場合でも、周囲の人の圧力に負けて意見が伝えられなければ主体性は発揮できません。自分の意見を伝えずに、他人の意見に流されてしまうのであれば指示待ちの人と同じです。相手と衝突を恐れて同意ばかりすると、自分で考える力すら失っていきます。
そのため、自分の意見を周囲に伝えていきましょう。自分の意見を伝えることは勇気が必要ですが、失敗を恐れずに意見を伝えていけば上司も見直してくれるはずです。
どうしても緊張や不安を抱いてしまう人は、ニュースに対してどのように感じたかなど、雑談で自分の意見を話してみることから始めてみてください。
フットワークを軽くしていけば、仕事も主体的に取り組んでいけます。自分の好きな事だけをしていては視野が広がりません。さまざまな物事に挑戦することで、幅広い知識や経験が得られます。
苦手だと思い込んでいたことが、挑戦したら簡単にできたなどの気づきは自信になります。このような気づきは行動しなければ得られないため、フットワークを軽くしていきましょう。
行動する前には緊張や不安が伴うかと思いますが、失敗から学べることがあると考えることが大切です。経験値を増やしていけば、仕事でも能力を発揮していけます。
主体性を発揮するために、ポジティブ思考を意識するようにしましょう。しかし、ネガティブ思考の人がポジティブ思考になるのは想像以上に難しく感じてしまうかもしれません。そのような場合は、ポジティブ思考に近づくための行動を習慣化しましょう。
いつも笑顔でいることを心掛けたり、自分の長所に目を向けてみたりすることで、次第にポジティブ思考に切り替わっていきます。
習慣化の中で大切にしたいことが、周囲の人に感謝の気持ちを持つことです。日頃から感謝の気持ちを伝えれば、困ったときに助けてもらえて落ち込む機会も減っていきます。
職場で主体性がある人の行動を真似ることをおすすめします。その理由は、主体性がある人の行動を真似ることで、相手と自分の違いに気づけるようになるためです。
主体性がある人の発言や行動には、自分にはない要素があります。これらの要素を取り入れることで、成長スピードを加速していけるためモデリングしていきましょう。職場に真似したい人がいない場合は、著名人などを参考にしてみてください。
周囲の人に気を配れる方は、主体性を持って行動しやすくなります。その理由は、職場や相手の状況が把握できて「自分が力になれないだろうか」と考えるようになり主体的な行動に繋げられるためです。職場や相手の状況が把握できなければ、手助けすることはできず自ら動くことはできません。
仕事を円滑に回すためにも、相手の仕草や態度から気持ちを汲み取るようにしましょう。多くの経験を積むほど、職場や相手の状況が汲み取りやすくなります。
主体性を持って物事に取り組むためには、自分自身に対する自信が必要です。自分に自信が持てない場合は、自分磨きを始めてみてください。その理由は、自分磨きが小さな成功体験となり自信に繋がるためです。具体的な方法として、以下のようなものがあります。
【外見編】
・健康的な生活習慣を心掛ける
・清潔な身だしなみを心掛ける
・ダイエットをしてみる
【内面編】
・スキルアップをする
・憧れの人の真似をする
・さまざまなことに挑戦してみる
自分の考えを周囲に伝えられない人は、周囲の人の態度を見て不安に感じやすい傾向があります。
しかし、このような不安の原因は思い込みである可能性が高いです。例えば「メールの返信が来ないけれど嫌われたかな」と不安に感じる場合は、相手が単純に忙しいだけかもしれません。このようなことを考えるだけ時間が無駄です。
他人は自分の発言を大して気にしていないことに気づいてください。
また、人の気持ちを考えてもわからないと気づきましょう。もし、自分の発言で相手を傷つけた場合は謝れば良いのです。このような意識を取り戻せば、自分の考えを周囲に伝えていけるようになれます。
社員が主体性を発揮しながら働けば、業務効率化や生産性向上などの効果が見込めます。社員の主体性は、周囲が働きかけることで養うことができます。この記事では、主体性のある社員を育成する方法をご紹介しました。これを機会に「あの社員は主体性がない」と安易に判断するのではなく、主体性が発揮できるようにマネジメントをしてみてください。
やる気のない社員にお悩みの方は必見!
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