「エンゲージメント」 という言葉を知っているでしょうか。最近ビジネス界の中で注目を集めているこのワード、実は今後の会社の将来にかかわる重要な概念なのです。グローバル化が声高に叫ばれる現代、時代は目まぐるしく変化しています。終身雇用という概念も古いものになり、一つの会社にこだわらない従業員は増加傾向にあります。自分自身の頑張りに対して正当な評価がなされていると思いづらいことからエンゲージメントが低下すると優秀な人材ほど離職してしまうことは目に見えています。逆に言えば、エンゲージメントを高く保つことによって優秀な人材が高い生産力を維持し続けてくれると言うこともできるでしょう。 今回はこの 「エンゲージメント」 というキーワードの 定義、向上させることの メリット・方法 を解説していきたいと思います。
【主なトピック】
【こんな方におすすめ】
「エンゲージメント」 は近年生まれたビジネス用語です。様々な解釈の仕方があり、曖昧な定義で使用している人も多いです。ここでは英語の 語源 から、その元々の語源とビジネス界における 定義、その細かい 分類 について説明していきます。
まずは 「エンゲージメント」 の語源についてチェックしていきましょう。「エンゲージメント」は元々は「engagement」という英単語です。「engagement」は日本語に訳すと「従事、没頭」という意味を表しますが、実際ビジネスで使われている意味とは 異なります。
ではビジネスにおける 「エンゲージメント」 とはどのような意味があるのでしょうか。人事領域における「エンゲージメント」は 「従業員の会社への信頼度、貢献度」 のことを指します。従業員が仕事に積極的に関与し、会社に貢献したいという思いを強く持っている状態 が「エンゲージメントが高い」と言えるでしょう。
「エンゲージメント」 という言葉には細かく分けると 様々な種類 があります。ここではエンゲージメントという概念を3種類に分けて細かく見ていきましょう。
ワークエンゲージメント:仕事全般においてポジティブで、達成感に満ちている状態のことをいいます。ワーク・エンゲージメントは以下の三つの要素から成り立っています。
このワークエンゲージメントを測る尺度は2つあります。 特に状態エンゲージメントには職場環境による変化が一番出やすいです。
従業員エンゲージメント:従業員の組織への愛着のことを表します。従業員エンゲージメントは以下の3つの要素で成り立っています。
以上のように、「エンゲージメント」 という言葉は元々の意味を離れビジネス界独特の定義を持つように形を変えています。また、「エンゲージメント」はいくつかに分類することができ、種類ごとに少しずつニュアンスが違ってきます。
「エンゲージメント」 と似たような意味を持つ言葉に 「従業員満足度(ES)」 というものがあります。ではその違いはなんでしょうか。「エンゲージメント」も「従業員満足度(ES)」も仕事へのポジティブな印象を表しています。しかし、「従業員満足度(ES)」が従業員から会社への評価 であるのに対し、エンゲージメントは仕事に対する従業員の状態 を表しています。つまり、「従業員満足度(ES)」が「従業員が 満ち足りている状態 」であるのに対し、「エンゲージメント」は「従業員が 活性化している状態」なのです。
それではエンゲージメントが向上することによってどのようなメリットがあるのでしょうか。その効果をいくつかに分けて詳しく説明していきたいと思います。
エンゲージメントが向上することで従業員のモチベーションの促進につながります。モチベーションが上がれば生産性が高まり相乗的に業績の増加も期待できます。
エンゲージメントが向上すると従業員のモチベーションが促進され、相乗的に生産性や業績が上昇することで組織や製品に対する愛着が強まるでしょう。それによって分析や改善がしやすくなり、ニーズに合った商品を生み出しやすくなります。その結果、顧客満足度も高まるでしょう。
エンゲージメントが向上し、従業員が働くことに積極的になることによって職場に活気が生まれます。職場環境が改善されることで意見交換がしやすくなり、よりクリエイティブな製品開発の土台ができるでしょう。
エンゲージメントが向上し従業員が働くことにやりがいを感じることで、職場の雰囲気が良くなり、従業員の会社への信頼度が高まります。会社への貢献意欲の増幅は言うまでもなく離職率の低下につながるでしょう。
【離職防止・組織改善の参考資料のご紹介】
⇒「wellday」の従業員のエンゲージメント予測で離職に先手を打てた企業事例はこちらからダウンロードできます。
それではエンゲージメントを向上させるにはどのようなことを心がければいいのでしょうか。ここでは3つの例を紹介していきたいと思います。
ゴールや目的をはっきりとさせることで社員は自分の働く意義を掴むことができます。このことによって仕事にやりがいが生まれ、モチベーションアップにつながります。また、同じ目標を共有することによって社員同士に仲間意識が生まれ社内の雰囲気の改善も見込めます。
社員同士のコミュニケーションを活発化させ、密な人間関係を構築することによって会社への愛着がわき、信頼度が増すでしょう。また、社員同士だけでなく、会社と社員とのコミュニケーションを行うことで企業理念やその会社の将来のビジョンをすり合わせることができます。
従業員に成長の機会を与えることで従業員がやりがいをもって働くことができます。その試練がチャレンジングなものであればあるほど成功体験は何にも代えがたいものになるでしょう。逆に言えばチャレンジに消極的な会社では社員も消極的になってしまい、会社への貢献意欲も低下してしまうでしょう。
以上では会社全体としてどのようなことを心がけるべきかということについて説明していきました。では具体的に人事がやるべきこととはなんでしょうか。例として以下の2つを挙げたいと思います。
適切な評価をされているという自覚は社員の働く意欲を増加させるでしょう。そのためにはまず評価基準をはっきりと示すことが大切です。また、定期的に社員一人一人にフィードバックを行うことによって会社と社員で成長や問題点を共有することができ、適材適所の人事をするうえでも生かすことができるでしょう。
何事も改善を図るにはまずは現状を知ることから。エンゲージメントを上げようと思ったとき、現時点でのエンゲージメントを調査することはもちろん、定期的に調査を行うことによってその変化の法則を掴むことは不可欠でしょう。特にワークエンゲージメントの状態エンゲージメントを測ろうと思った場合パルスサーベイが必要です。パルスとは脈拍を表す英単語で、パルスサーベイとは脈拍をのような短いスパンでの調査のことを指します。
エンゲージメントを定量化する手段として社員との面談や評価などがありますが、多くの場合使用されるのが社内アンケートです。社内アンケートでの調査では「エンゲージメントの種類」で述べたような要素を質問項目に取り入れます。
エンゲージメントを測定する手段として使われがちな社内アンケートですが、社内アンケートにはいくつかの弱点があり、特にパルスサーベイの場合それは顕著になります。ではその弱点とはどのようなものなのでしょうか。ここでは3つの例を挙げたいと思います。
エンゲージメントの調査は長期的に行うことが前提となります。社内アンケートがタスクの一部となることで従業員の負担となってしまい雑な回答をしてしまうことが考えられます。これでは正確な調査ということはできません。
嘘の申告を強要されたり、強要はされていなくても空気を読んで本心とは異なる回答をするということは社員が若手であれば特に容易に想像がつきます。これでは問題は浮き彫りにならず、調査が意味を持ちません。
エンゲージメント調査というのは長期的な目で見れば会社に不可欠なものですが、ダイレクトに利益につながるものではありません。社内アンケートは回答するか否かが従業員の自己決定に任されているので従業員の中での優先順位が下がってしまえば回答してもらえない可能性も高いです。回答率が低下すれば調査の結果を反映できる対象が限られてしまいます。
以上のように社内アンケートには調査の形骸化、回答の信憑性、回答率の低下等の課題があります。これらの問題点を改善するのにおすすめなのが弊社の開発運営するサービス「wellday」です。
上記のお悩みがある方は、welldayの導入がおすすめです。
welldayはslackやTeamsのデータから従業員のコンディションを可視化して、正しく・早くエンゲージメントを改善できるエンプロイーサクセスプラットフォームです。
ぜひ組織のハードシングスを乗り越える武器として検討してみましょう。 ▶︎まずは気軽にこちらからお問い合わせするか資料をダウンロードできます。
welldayでは、SlackやMicrosoft Teamsといったチャットツールでの稼働時間や表現、スタンプの使用状況などをAIで分析することで従業員のコンディションを可視化することができます。これによりサーベイ頻度を最適化することができ、より客観的でリアルなコンディションを把握することが可能になりました。 弊社のサービスは従来のサーベイが抱えていた「回答率」「回答の信憑性」「回答時間」などの問題を一律で解決することができます。
welldayの価値は、コンディションの可視化だけではありません。welldayでは従業員コンディションが低下した人に対して課題特定サーベイを送ることが可能なのでスコア低下の原因を詳細に特定することができます。
さらには企業のワーク・エンゲージメント向上事例などをまとめた解決策コンテンツも用意しているので従業員のスコアが低下した際、課題に直結したサポートを提供することができます。
今回は「エンゲージメント」というワードについての解説をしてきました。 -「エンゲージメン」とは「従業員の会社への信頼度と貢献意欲を表す指標」
もしサーベイを取得せずに従業員のエンゲージメントを把握したい場合は「wellday」を検討してみてください。